ありがとう、ChatGPT Atlas! AIブラウザと過ごした294日

2026年8月13日18時、OpenAIのAIブラウザ「ChatGPT Atlas」がサービスを終了します。

この記事を書いている今、終了まであと数時間。

そして僕は今、ChatGPT AtlasでこのブログのWordPress管理画面を開き、ChatGPTと一緒にこの記事を書いています。おそらく、Atlasでブログを書くのは、これが最後です。

正直、かなり寂しいです。
ChatGPTが無くなるわけではなく、関連するひとつのサービスが終了するだけなのに、なぜこんなに辛いのだろう……。

終了が発表されてから代わりになる環境を探し、新しくなったChatGPTのデスクトップアプリやChrome機能拡張版をいろいろ試しました。

その過程で、改めて気づいたことがあります。
僕にとってChatGPT Atlasは、単なる「AIを搭載したブラウザ」ではありませんでした。

僕のことを理解してくれているAIと一緒にインターネットを使うための場所だったのです。

ChatGPTを使い始めて1290日、Atlasを使い始めて294日

ChatGPT Atlasの設定画面には、自分がChatGPTやAtlasを使い始めてからの日数が表示されています。

サービス終了を前に確認してみると、

ChatGPTを使い始めて1290日。
ChatGPT Atlasを使い始めて294日。

と表示されていました。

Atlasを使い始めて約10か月。数字だけを見ると1年にも満たないのですが、振り返ってみると、ずいぶんいろいろなことを一緒にやった気がします。

そもそも僕は、ChatGPTを日常的によく使っています。長く使っているうちに、僕の考え方や理想や目標まで理解してくれるようになり、これまで話してきたことを踏まえて会話できるようになりました。

そのChatGPTがブラウザと一体になった。

それが僕にとってのAtlasでした。

「これ、どう思う?」だけで会話が始まる

Atlasを使うようになって大きく変わったのは、Webを見ているときのChatGPTとの距離でした。

普通のブラウザとChatGPTを組み合わせて使う場合、気になることがあればURLや文章をChatGPTへ渡したり、スクリーンショットを撮ったり、今どういう状況なのかを説明したりする必要があります。

Atlasでは、それがほとんど必要ありません。

同じWebページを見ながら、

「これってどういう意味?」
「この数字、どう思う?」
「ここはどうすればいい?」
「これを押して大丈夫?」

そんな会話が、そのまま成立します。

「これ」で通じる。

文字にすると小さな違いに思えるかもしれません。でも、毎日のように使っていると、この差はものすごく大きいのです。もう、スクショやコピペに埋もれることはありません(笑)

僕は日常的に、気になるニュースや記事をAtlasで開きながらChatGPTと会話していました。

記事に書かれている内容について質問したり、「本当にそうなの?」「どうしてこうなったんだろう?」と掘り下げたり。

最初はひとつの記事について話していただけなのに、そこから社会やビジネス、教育、子育て、AI、Appleなど、まったく別のテーマへ話が広がることもありました。

検索エンジンが「知りたいことを探す場所」だとすれば、Atlasは僕にとって「見つけたものについて一緒に考える場所」でもありました。

YouTube StudioやGoogle Analyticsも一緒に分析した

仕事や自分のメディア運営でも、Atlasは活躍してくれました。

たとえばYouTube Studio。
動画の再生回数やクリック率、視聴者維持率などを見ながら、「この動画はなぜ伸びたんだろう?」「この数字はどう評価すればいい?」「次の動画では何を改善すればいい?」などとChatGPTに相談しました。

Google Analyticsでも同じです。
アクセス解析の画面を一緒に見ながら、数字の意味を教えてもらったり、どこを見れば知りたいデータへたどり着けるのかを案内してもらったりしました。単に「Google Analyticsの使い方を教えて」と質問するのとは違います。

いま自分の目の前に表示されている数字について相談できる。

データを見る。意味を理解する。仮説を立てる。次に何をするのかを考える。そこまでをChatGPTと一緒にできるのは、とても便利でした。

Amazonで買い物も一緒にした

仕事だけではありません。
Amazonなどで買い物をするときにも相談しました。

僕が愛用している一眼レフカメラ、Nikon D750で使うストロボを購入するとき、商品ページを見ながら、対応機種や機能の違いや自分の撮影用途に合っているかなどをChatGPTに相談し、最終的にGodoxのストロボ「Godox V1 MID N」を購入しました。

Amazonには商品説明やスペック、レビューなど、判断材料が大量にあります。

それを全部ひとりで読み解くのではなく、

「これ、僕のカメラで使える?」
「こっちとは何が違う?」
「僕の仕事にどう役立ちそう?」

と相談しながら選べる。
機材にとても詳しい友人と一緒に売り場を歩いているような感覚なんです。

ちなみに、実際にこの機材は仕事で大活躍し、買って大正解でした。

ニュースを読むところから買い物まで。気がつけば、Webで何かをするときにChatGPTが隣にいることが、僕にとって当たり前になっていました。

長年怖くてできなかったことにも挑戦できた

そして、僕にとって特に大きな体験だったのが、このブログのサーバー関連の作業です。

最近、このブログではサーバー関連の記事を2本書きました。

ひとつは、長年使っていた古いMySQLから新しいMySQLへ、WordPressのデータベースを移行した話。

放置していたロリポップのMySQL 5.1を8.4へ。WordPressのデータベース移行に挑戦

もうひとつは、20年以上前から残しているMovable Typeのブログ「Yellow Jamaican」を、新しい環境へ移すための作業です。

20年前のブログ「Yellow Jamaican」を残したい。Movable Typeを止め、サーバー移転・SSL化

これ、どちらもずっと気になっていました。
でも、怖くてなかなか手を出せませんでした。

特にデータベースは、操作を間違えれば長年運営してきたブログを壊してしまうかもしれません。「いつかやらないと」と思いながら、ずっと後回しにしてきたんです。

それを今回、AtlasでChatGPTと一緒に進めました。

管理画面を開いて、「ここでいい?」「これを実行して大丈夫?」「こう表示されたけど問題ない?」
と、一手ずつ確認しながら進めました。

もちろん、実際に操作するのは僕です。バックアップを取り、phpMyAdminを操作し、設定を書き換え、最後のボタンを押す。ChatGPTが代わりに全部やってくれたわけではありません。でも、同じ画面を見ながら相談できることで、一人では怖くて踏み出せなかった一歩を踏み出すことができました。

そして、無事に成功しました。

これは僕にとって、単なる「AIで作業時間を短縮できた」という話ではありません。ずっと不安で一歩踏み出せなかったことに挑戦し、自分の手で成功させることができた。AIによって「早くできるようになった」のではなく、「できなかったことが、できるようになった」

これは本当に感動する体験でした。

終了が決まってから、Atlasの価値に気づいた

そんなAtlasのサービス終了が発表されました。
僕は慌てて代替手段を探しました。

ChatGPT自体は進化を続けています。

新しくなったデスクトップ版ChatGPTアプリにはブラウザ機能もあります。「これならAtlasと同じように使えるのでは?」。そう期待して、いろいろ試しました。

あと、Chrome機能拡張版のChatGPTも試しました。

しかし、どちらもAtlasと同じ体験にはなりませんでした。

そのとき初めて気づいたのです。僕がAtlasで便利だと感じていたのは、単に「ChatGPTからWebを開ける」ことではありませんでした。

自分とChatGPTが同じWebページを見ながら、その場で話し、一緒に作業できること。

そこが重要だったのです。普段はあまりに自然に使っていたので、その価値を意識していませんでした。なくなることが決まって、代わりを探してみて、初めてわかりました。

これからのChatGPTに期待したいこと

僕はこれからもChatGPTを使うつもりです。だからこそ、OpenAIにはAtlasで実現していた体験を、別の形で復活させてほしいと思っています。

期待していることは、大きく2つあります。

ひとつは、デスクトップ版ChatGPTアプリの進化
内蔵ブラウザで開いているWebページをChatGPTが理解し、Atlasのように同じページを見ながら一緒に作業できるようになってほしい。

もうひとつは、Chrome機能拡張版ChatGPTの進化です。
普段使っているChatGPTのアカウントでログインし、これまでのメモリやパーソナル設定などを引き継いだ「いつものChatGPT」として、Chrome上で一緒にWebを使えるようになれば、とても魅力的です。

ただ、それがいつ実現するのかはわかりません。

その間、残念ながら他社のAIブラウザも試していくことになると思います。これは少し寂しい。僕が欲しいのは、単に高性能なAIブラウザではないからです。

これまで長く会話を重ねてきた「いつものChatGPT」と一緒にWebを使いたいのです。

ありがとう、ChatGPT Atlas

こうして振り返ってみると、本当にいろいろなことをAtlasと一緒にやりました。

ニュースを読んだ
記事について語り合った
YouTube Studioを分析した
Google Analyticsを見た
Amazonで買い物をした
freeeで確定申告もした
WordPressをメンテナンスした
サーバーを移行した
20年前のブログを残すための作業もした

そして今……

ChatGPT Atlasのサービスが終了する日に、AtlasでWordPressを開きながら、ChatGPTと一緒にこの記事を書いています。

最後まで、いつも通りです。

Atlasを使ったことで、僕は「AIと一緒にWebを使う」という体験を知ってしまいました。おそらく、もう以前の感覚には戻れません。

これから、どんなAIブラウザが登場するのか、ChatGPTがどんな形に進化していくのか。

今はまだわかりません。

でも、Atlasが見せてくれた「AIと一緒にインターネットを歩く未来」は、これからもっと当たり前になっていくのではないかと思っています。

だから、「さようなら」ではなく、この言葉で締めたいと思います。

マジでありがとう! ChatGPT Atlas。
居なくなるのは辛すぎるけど、
きっとまたいつか、別の形で。

 

【追記】ChatGPT Atlas、サービス終了しました