成功に必要な「人物力」を身につけたい人が読む本。小宮一慶「ビジネスマンのための人物力養成講座」

ビジネスマンのための「人物力」養成講座
「感動!」:☆☆☆☆☆


個人的バイブル本「ビジネスマンのための養成講座」の新刊が、2012年の元旦に発売されました!

著者である経営コンサルタント小宮一慶さんには、数々の本を通して「人間としての正しい生き方」を学ばせて頂いています。養成講座シリーズは全巻拝読済み。ザッと以下のラインナップです。

小宮一慶「養成講座」シリーズ

ビジネスマンのための「人物力」養成講座

本書は、正月休みに地元へ帰省した際に読みました。

ビジネスマンのための「人物力」養成講座 (ディスカヴァー携書)

「数字力」「解決力」「時間力」「社長力」など、小宮氏はこれまで様々をテーマを掲げてきましが、今回の「人物力」は、その総本山的なクライマックス編であるといえます。

小宮氏は、いつくかの著書のなかで「若い頃は、技術を学ぶ必要があるが、歳を取れば深みのある人間にならないといけない」といった事をたびたび説かれていました。「人物力」編は、遂に来たか…という本なのです。

行動を見れば、人は分かる。行動を変えれば、人は変わる。

本書は、本編がはじまる「はじめに」だけで、早くもガーンとやられます。自分は、最初のたった1ページ目だけでも、ハッと思わされました。皆さんはどうでしょう?

人物力を上げるには?

小宮氏は、以下のように説いています。

茶道、剣道など、日本の「道」と呼ばれるものを見ればお分かりになるように、人の意識というものは、ある「型」を何千、何万もやっているうちに形成されて行きます。(中略)型を繰り返すなかで、その「心」を知る。それは決して伝統文化だけのことではありません。

かったるく感じますか?
小宮氏はさらに、新しい行動はだいたい一ヶ月もすれば定着すると言っています。行動が変われば意識が変わる。意識が変われば人は変わる。まず、正しく行動する。それが一歩なんです。

そもそも人物力とは?

「あの人は、なかなかの人物だ」というときの『人物』はどういう人なのか?

それは、長期間にわたって尊敬される人。生きているときも、死んだのちも、「あの人は立派だ」と言われる人とのこと。

では、一時代パーッと話題になる人と、成功が長く続く人はどう違うのか? 長く続く人には、共通して『人物力』があるそうです。

人物力が必要な人は?

ビジネスでは実績がいちばん。しかし、それだけでは人はついて来ません。ビジネスで成功するには、様々な場面でリーダーシップが必要になります。その時に、「人間としてどうなのか?」と『人物力』が問われるのだそうです。

これに関しては、確かに自分も思い当たる節があります。「あの人について行きたい!」。そう思わされる原動力は、その人に実績や結果があるからだけでななく、人間的魅力である『人物力』があるから、といえます。

ビジネスで成功するには、人物力は不可欠といえますね。

理想をもって、それに望む

小宮氏が好きな言葉に、「散歩のついでに富士山に登った人はいない」というのがあるそうです。しっかりと目標(理想)をもって行動しましょう。

人物の見分け方。人物力養成のための具体的ステップ。

さて、本書ビジネスマンのための「人物力」養成講座では、『人物力』を上げる方法が具体的にたっぷり書かれています。一ヶ月の行動で定着するといいつつも、一朝一夕にはいかないでしょう。

先に書いたように、散歩のついでにハイエストマウンテンはのぼれません。目標を高くもち、ぜひこの本を読んでみてください。

<最後にひとこと>
自分は、店員さんにいきなり偉そうにする人が苦手です。「ちっちゃ!なんちゅう小物やねん…」と苦笑もんです。自分がつまらん人間だから、もしくは自信がないから、偉そうに威張るのでしょう。子犬がキャンキャン吠えるのと同じ。

本書は、大物になりたい人にオススメです。まずは正しい行動から。がんばりましょう!