Amazonは、紙の本よりデジタルのKindle本を売りたい。その体勢を強化!

Amazonは、紙の本よりデジタルのKindle本を売りたい。その体勢を強化!

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Amazonは、紙の本よりデジタルのKindle本を売りたい。その体勢を強化!

今朝、Amazonの「本」カテゴリーで、「なにか面白い本がないなかぁ〜」と物色していると、Amazonから「キンドル版の方が安いでっせー」的な案内が表示されるようになっていました。

具体的には、以下のような表示です。


Kindle版を選ぶと、¥303 (22%) お買い得にご購入いただけます。
・Kindle版 ¥ 1,101
・単行本 ¥ 1,404

「いいえ、結構です」
「はい、¥303 お得なKindle版をチェックする」


 

アマゾン本 Tarzan
Amazon Unlimited(読み放題)にラインナップされれいる本や雑誌は、Amazon Unlimitedに誘導

これまでもAmazonは、Kindle版書籍を独自のセール展開で盛り上げていました。しかしその方針を、もっと強烈に「紙よりデジタル」に移行させようしている様子がうかがえます。

Amazonとしては、Kindle版の方が儲かり、未来があると考えているからでしょう。

  • 在庫を持たなくても良い
  • 配送の手間がない
  • 倉庫や配送の従業員が削減できる
  • シェアがさらに拡大すれば、Amazonが本のトレンドを操作できる

日本向けの独自サービスも展開

Kindleマンガモデル
(上)Amazonアメリカ向け (下)Amazon日本向け

さて話は少し脱線しますが、Amazonは、電子ブックリーダー「Kindle」端末を販売しています。

実はこれ、世界で同じモデルが販売されているわけではなく、日本では日本独自の「Kindle Paperwhite マンガモデル」が展開しています。これはマンガを読むのに最適化した端末です。アメリカのAmazon.comでは販売されていません。

 

また、今年2017年夏には、日本マクドナルドとタイアップし、「夏の読書はマクドナルドで! Kindle本プレゼントキャンペーン」を実施しました。キャンペーン期間中、全国の店舗で「マクドナルド FREE Wi-Fi」に接続した人に、対象のKindle本を無料でプレゼントするという企画です。

このようにKindle本を強化する下準備が、じわりじわりと整えられていました。

そこにきて、「キンドル版の方が安いでっせー」も加わった、という訳です。

未来予測。今後の本・出版社はどうなるか?

書店員さん

日本は今、書店の危機です。

全国の書店数は、2000年には21,495店ありましたが、2017年5月には12,526 店に大幅減少しています。グラフにすると、きれいな右肩下がりを描いています。

僕たちの街から書店が消えた分、Amazonなどのネット通販で本を買うようになりました。

しかし、ネットで購入するのであれば、いつまでも紙の本にこだわる必要はありません。音楽がCDからデジタル配信に軸が変わったように、日本においても紙からデジタルにいよいよ本格移行するのではないでしょうか。

 

kindle direct publishing

さらに、AmazonのKindle本は自費出版が容易です。Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) というサービスで、出版にかかる時間はほんの数分。48 時間以内に Kindle ストアで販売されます。

この場合の印税(ロイヤリティ)は、70%になります。著者が70%で、Amazonが30%という取り分です。一般的に紙の本は、著者への印税は多くても10%と言われているので、すごい印税率です。

ちなみに印税契約には2タイプあり、Amazonでの独占販売の場合は70%で、楽天KoboやAppleのiBooksでも販売する場合は35%になります。

この自費出版、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) が、今後さらに盛り上がってくるようになるでしょう。

僕自身も、キンドルでしか買えない本で、めちゃくちゃ良い本に出会ったことがあります。書店で並べる本は、最低でも数千部とまとまった部数が必要なので、どうしても大衆向けの内容になりがちです。しかし、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) であれば、ニッチなテーマでも出版可能なのです。

 

僕が想像する近未来ですが、取次(本の問屋)だけでなく、書店の力も弱まり、デジタル書籍が主流の時代がやっとやってきます。そして、作家だけでなく、ウェブライターやブロガーまでもがAmazon Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) をもっと活用するようになり、Amazon Kindleでマネタイズするようになると思います。

僕自身もいずれ、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング (KDP) で本をセルフ出版し、自分のブログで宣伝し、小さなマーケットに向けたニッチな勝負をしてみたいと考えています。

そう、大きなマーケットを狙うミリオンセラーだけでなく、小さなマーケット向けのニッチなデジタル本が増えて行くのではないでしょうか。また、そうしたマーケットでうまくセールスできる小さな編集者も増えるでしょう。

コンテンツ制作者にとっては、ますます面白い時代になってきそうです。

■関連リンク
Amazon Unlimited(本・雑誌の読み放題サービス)について

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