Apple Storeでは、2種のローンが用意されています。ひとつはPaidy、もうひとつはオリコです。
Apple Storeで使えるショッピングローン、通称アップルローンは、これまでオリコ一択でした。しかし、2021年よりPaidyが加わり、現在はこの2つから選べます。
僕はこれまでオリコを2度利用したことがあり、今回は初めてPaidyを選択しました。僕は1998年から26年間Apple製品を買い続けていますし、オリコも完済してきたので何の不安もなくPaidyにしたのですが、なんとまさかの審査落ち。

今回は、超お得意様で優良顧客だと思っていた僕が、Paidyの審査に落ちてしまった顛末をお伝えします。また、審査落ちのあとに、別の悲しい出来事にも直面しました。そんなエピソードも書きましたので、ぜひ最後までご覧ください。
ペイディとオリコの違い【メリット・デメリット】
まず、ペイディとオリコの違いに触れておきます。
ペイディの親組織はPayPalです。PayPalは、オンライン決済サービスを世界中に展開している、アメリカでは主流の決済サービスです。オリコは、みずほ銀行系の信販会社で正式名称は株式会社オリエントコーポレーションです。クレジットカードの「オリコカード」などでも知られています。
どちらも金利0%ローンに対応しているので、ユーザーはどちらを選んでもお得に利用できます。ただし、手持ちのデバイスの下取りをする際の扱いが違うなどの特徴があるので、どっちでも同じというわけではありません。
ペイディ |
オリコ |
---|---|
下取り額充当対応 | |
できる 下取り額を引いた金額でローンが組める |
できない 元の金額でローン。買取金額分はAppleギフトカードで別途届く |
分割回数 | |
選べない Mac 24回、iPad 12回など、機種によって分割回数が決められている |
選べる 6回・10回・12回・18回・20回・24回から選べる |
その他の違いや特徴については過去記事に詳しくまとめているので、知りたい方はこちらをご覧ください。
ペイディの審査方法(アプリダウンロードから申請まで)
Apple Storeで購入手続きをする際、ペイディ(正式名称は「ペイディあと払いプランApple専用」)を選択すると、アプリのダウンロードを促されます。そこで、iPhoneでAppStoreより無料でダウンロードをします。アプリは無料です。
初めてアプリを使う場合は、新規登録を行います。ここでは認証コードを受け取るためにも、メールアドレスと携帯電話番号が必要になります。
購入の確定は、ペイディアプリで行います。
下取りに出すデバイス(Mac、iPhone、iPadなど)の下取り額は、Apple Store内で表示されるのですが、「Appleが査定した下取り額によって、最終合計金額が変わることがあります」と案内がありました。
確実な買い取り金額では無い、というのは押さえておきたいですね。
注文確認画面には「Apple 下取り」として、きちんとマイナス金額が書かれています。内容に不備がなければ「注文を確定する」ボタンをタップします。
これで終わりかと思ったら、購入ボタンを押してから60分以内に本人確認をする必要がありました。運転免許証かマイナンバーカードが選べます。
「本人確認のお手続きありがとうございました。本人確認に結果は、手続き後通常数時間以内にメールでお知らせします」と表示されました。
よし、完了! はぁ、ここまで長かった。Macをどれにするか選んで、下取りにをするならPaidyが有利だと調べて、アプリをインストールして、本人確認をして……。
あとは、Appleから商品発送の案内を待つばかり。ワクワク!
……えっ、嘘でしょ。
画面には「購入できません。お手数をおかけしまが、ペイディ以外のお支払い方法にてApple製品を購入してください」と表示。
つまり、審査落ち(涙)
審査にかかった時間
ちなみにPaidyの審査にかかった時間は、今回の場合でおそよ6時間でした。
Paidyアプリにも数時間と書かれているように、即返事がもらえるとより、半日前後かかりそうですね。急いでいる場合はご注意ください。
ペイディの審査に落ちた理由は、フリーランスが原因?
僕は、2015年・2019年にもMacBook Proを購入しているのですが、このときはオリコのショッピングローンを活用しました。審査も問題なく通過し、支払いも一度も滞ることなく完済しています。
また、僕は2013年よりフリーランス(個人事業主)になり、その状況は今も変わりません。
ペイディの利用は初めてでしたが、なぜ審査に落ちたのかその理由は全くわかりません。ペイディから来たメールには「詳細な審査基準に関しましてはお答えすることができません」とあります。
理由は教えてもらえないとのことです。
大変申し訳ございませんが、
ペイディあと払いプランApple専用のお支払いが承認されませ んでした。 なお、
詳細な審査基準に関しましてはお答えすることができません。 ご迷惑をおかけして誠に申し訳ございませんが、 何卒ご理解いただけますと幸いです。
思い当たることといえば、以下の3点です。
- 初めての利用(ペイディ利用実績無し)
- 40万円を超える高額商品
- フリーランス
これらを踏まえ、厳しく審査されたのかもしれません。憶測ですが。
ペイディに対する口コミと評判
ペイディに関して、X(旧Twitter)を中心に世間の声をリサーチしてみました。特に審査基準に関しては、口コミを見ても「一体どこで審査合格・不合格を判断しているのだろうか……」と悩ましかったです。
ペイディの審査に落ちた
- 学生の方が、iPhone分割購入の審査で落ちた (@VRCyoshi)
- 一度審査に落ちると、一生ペイディの分割が使えないらしい (@ntk55hensai)
- iPhone分割中にMacBookを追加で買おうとおもったら使えなかった (@fifif23)
- 本人確認審査で落ちた。ペイディでの利用履歴が無いから? (@trance_mnst)
- 住宅ローンは通っているのに、iPhoneのペイディ分割で落ちた (@barca1203kagi)
- ペイディの使用実績が無いという理由で審査落ち (@fnya82)
- クレカの支払いで遅れたことがないのに、ペイディは審査落ち (@ryotasunada)
- 収入が安定していない学生とうことで審査落ち (@Cappuccino0427)
- オリコでは落ちたことがないのに、ペイディではMacBook Airの審査で落ちた (@c428)
ペイディの審査に受かった
- リボ払い地獄に陥り自己破産した方が、iPhone購入でペイディの審査に通過 (@noke2man)
- フリーランスでクレジットカードが無いが、ペイディの分割払いはできる (@u_crimsonshirts)
ペイディの支払いに遅れると大変なことに……
- ペイディの支払いに遅れると、督促状が届き、それを無視するとブラックリスト(信用情報機関 / CIC)に掲載される (@paidy_genkinka)
- ペイディの支払いが1ヶ月ちょっと遅れたらハガキが来て「法的処置」云々の警告 (@yazawa_dayo)
ペイディの支払いが遅れても大丈夫だった
- ペイディの支払い、40日遅れても制限もなく使えた (@mellcchi)
下取り額は、製品購入と同時に行うと高くなる
最後に後日談。
ペイディの審査に落ちた僕は、オリコのショッピングローンに切り替えてもよかったのですが、ここにも落とし穴がありました。
Apple Storeのオンラインで購入したのですが、ペイディを選択すると下取りのデバイスについて聞かれます。しかし、オリコは購入と同時に下取りができないのです。つまり、オリコローンで購入後、追ってAppleの下取りサービス「Apple Trade In」に申し込む流れになります。
そしてこの「Apple Trade In」は、製品購入と当時に行うのと、購入後に行うのとでは、査定金額が変わるのです。同時だと少し高くなり、後からだと少し安くなります。
僕は総額を抑えたかったので、一括購入で同時に下取りを選択しました。ローンは諦めましたが、少しでも高く買い取ってくれる方を選んだのです。
しかしこの後、災難がまだ続きます。
大切に使っていたはずのMacBook Proが、買い取り不可で返品されてしまったのです(正確には買取金額0円にとなり、自分で返却を選択)。この切なすぎる話はまた改めて。
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