80点「ヒトラー 最期の12日間 (2005年)」- Amazonプライム・ビデオ

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僕はもともとプライム会員だったので、追加料金なしに、映像コンテンツ見放題が手に入ってしまったわけです。笑 「月額料金を払っているから見ないと!」という気負いがないので、気が向いたときに見ていこうと思います。

そんなAmazonプライム・ビデオで無料視聴した作品を、100点満点でレビューしてゆく企画。

前回はいきなり20点という低い点数をつけてしまいましたが、今回観た映画は80点! さて、その映画とは一体……?

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ヒトラー 最期の12日間 (2005年)

ヒトラー ~最期の12日間~ (字幕版)
ヒトラー ~最期の12日間~ (字幕版)

アドルフ・ヒトラーを知るには、手塚治虫のマンガ「アドルフに告ぐ」が最適だと思っています。僕は大学生だった頃に読みました。ドイツ人がどうしてヒトラーに熱狂したのか、ナチスはなぜ非武装のユダヤ人をためらわずに殺戮できたのか、ヒトラーの苦悩とは、最期とは、が手に汗握る展開で描かれています。

マンガ「アドルフに告ぐ」に限らず、ユダヤ人側から描いた「アンネの日記」や、その他ナチスを描いた多くの作品で、ヒトラーについてある程度知識がある方は多いでしょう。本作「ヒトラー 最期の12日間」は、ソ連に攻め入られ、ドイツ陥落が確定的となったナチス末期に焦点があてられています。

ヒトラーの優しさと狂気。刻一刻と追い詰められてゆくナチス軍。ドイツが戦争に負けたとき、どんな様子だったのか。その一点に着目した映画です。

日本でも終戦をテーマにした映画やドラマはたくさんありますが、特攻隊など命を投げ捨てて戦うことや、日本本土で耐え忍びながら生き抜くことなどを、美談として伝える作品が多いです。ドイツは、第二次世界大戦中の日本の同盟国ですが、同じ敗戦国として、本作「ヒトラー 最期の12日間」は全然美談ではありません。「ほんまドイツひどいな! むちゃくちゃやなぁ!」というような印象を受けました。

映画は当時の敵国ソ連がつくったわけでも、第三国がつくったわけでもなく、ドイツ自国がつくった映画です。戦争や戦争体験者を美談や英雄に祭りあげず、「ドイツは昔、ひどい国でした」と表現するのは、日本とは違うな、と感じました。

ドイツは今、「フォルクスワーゲンの排ガス問題で、ドイツ経済の根幹をゆすがす事態に発展するのでは!?」と言われていますが、現実的にはドイツはEU諸国のなかでもっとも経済的に成功している国。よくこんなにもコテンパンに負けて復興したもんだなぁ〜、と思いました。それは日本も同じことですが。

今年は戦後70年で、さまざまな戦争に関するイベントなどが行われています。「戦争の愚かさを知る」という意味でも、本作はとても有意義な映画だと思います。ぜひ、観てください。

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