NHKが、大阪のラッパーSHINGO★西成の活動を追い、45分間のドキュメンタリーを制作。6月17日深夜(24:40〜)全国で放送されます。石田貴子さんのFacebookで知りました。これは1,000%見ないと行けません!
NHK総合 番組ウェブサイトより
地方発 ドキュメンタリー「“西成”を歌うアーティスト」
「俺の歌を聴いてくれる人の足元を照らす街灯くらいの星になりたい」。日雇い労働者の街として知られる大阪市西成区を拠点に活動する人気ラッパーの日々とは…?
SHINGO☆西成(シンゴ・ニシナリ)さん、40歳。ホームレスのテントが立ち並ぶ三角公園の近くで生まれ育ったシンゴさんは、貧しい家庭の子どもたちや日雇い労働者に希望を持てというメッセージを歌で表現する。デビュー10年、3枚のアルバムを出す人気ラッパーだ。原点はあくまで西成ということを信条とし、西成で炊き出しのボランティアを行い、子供たちや労働者に無料ライブを開く。地元に根付いて活動する日々を追う。
放送日時:6月18日(火)午前0時40〜午前1時25分(月曜深夜)
SHINGO★西成は、HipHop, Reggaeシーンから支持されるラッパー。
自分はほぼレゲエばかり聞いていますが、SHINGO★西成さんはHipHopシーンのラッパーでありながらもレゲエ・シーンとの架け橋となり、レゲエ・アーティストとのコンビネーション曲の制作やライブ出演などを行い、レゲエ・ファン、ヒップホップ・ファンから愛されているラッパーです。
今回、NHKが素晴らしいと思ったのは、音楽番組「SONGS」ではなく、《日本のリアルを伝える》と副題を掲げる番組「地方発ドキュメンタリー」で取り上げているところです。SHINGO★西成さんは、アーティストを越えた情熱的な活動家と知られ、地元大阪市西成区でホームレスの方達の支援も行い続けています。
SHINGO★西成さんの活動については、OVERHEATが運営するウェブマガジン「Riddim ONLINE」に掲載されている、2011年、2012年の二つのインタビューをご覧下さい。
SHINGO★西成「負けない」
インタビュアー:有太マン
来る人は1日炊き出し1,200人とか…でも、一般の言葉で言うと街に活気がない。福祉で生きていけて、一回手続きしたら毎月お金入ってくるし、自分で働いて「頑張ろう」という気力や、「疲れたから働いた金でみんなで乾杯しようぜ」という明日への活力が減ってきてる。
SHINGO★西成 『ブレない』
インタビュアー:二木信
ボランティアや炊き出しをやってることも表に出さんとやってた。5年間ぐらいは自分の身内も知らんぐらいやった。それこそ、クラブで「セイ!ホー!」言うた3時間後に1500人分の炊き出し混ぜてましたから。10年やったら、やってたことを言うても説得力あるかな思って。
音楽アーティストとして、一人の男として、魅力溢れるSHINGO★西成さんの活動ドキュメンタリー番組はぜひチェックしておきたい!
【追記 7月22日】再放送決定だそうです!
7月28日(ナニワの日)午後3時5分より
NHK再放送決定7/28昼ナニワの日です。前回見れなかった方は是非どうぞ@happenso: 再放送!7月28日午後3時05分~午後3時50分 地方発 ドキュメンタリー「ヒップホップアーティストSHINGO☆西成」 http://t.co/RxWqndjqA8
— SHINGO★西成 (@SHINGO_GHETTO) July 21, 2013
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<SHINGO★西成 ミュージック・ビデオ>
大量にある楽曲の中から、個人的に思い入れある6曲を独断で選びました。
▲「大阪UP」SHINGO★西成
大阪の熱いスポット、人が次々登場!3rdアルバム「ブレない」収録曲。《○○UP》とう言葉も流行している。
▲「G.H.E.T.T.O」SHINGO★西成
2ndアルバム「I・N・G」収録オープニング曲。GHETTO(ゲットー)こと西成で撮影されている。普通であればカメラを取り出せない場所で撮影出来ているのは、土地に根付いたSHINGO★西成であるが故だろう。
▲「U.Y.C」SHINGO★西成
1stアルバム「Sprout」収録曲。U.Y.C.は「言う(ゆう)てる事と、やってる事が、ちゃいますね」の頭文字。混沌とした時代、ストレートなメッセージが悶々としていた多くの人の心に刺さりU.Y.C.が流行した。
▲「飛田新地」SHINGO★西成
日本の代表的遊郭。暗黙の了解であまり触れられないこの土地をテーマに歌った、問題的意欲作。流石。
▲「狂蜂の詩」たなか雄一狼 feat. SHINGO★西成
格闘家山本”KID”徳郁の入場曲として使われた曲。ミュージック・ビデオ内にも本人が登場している。KUROFIN&ナラマシンの哀愁漂う映像美もみどころ。オープニングの「正念場向かえた少年は」のフレーズは故TERRY THE AKI06。
▲「メラメラ」446 feat. SHINGO★西成
大阪西成&大阪泉州岸和田のコンビネーション。だんじり祭りが有名な岸和田にあるレゲエ・レーベルRudebwoy Funk RecordsのCEO 446(ヨシロー)が、7年間の武者修行から帰って来た後に制作されたレゲエ&ヒップホップ、ジャンルを越えたコンビチューン。ぼっぴん。
<最後にひとこと>
音楽番組ではなく、”日本のリアルを伝える”をポリシーとしていている番組で、SHINGO★西成さんが特集されるというのは嬉しい。どういった番組になっているのか放送が楽しみです!
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