文章力を上げたい、ぬるま湯ウェブライター達へ。ドラマ「校閲ガール・河野悦子」で、意識向上の刺激をビシバシ受けよう!

文章力を上げたい、ぬるま湯ウェブライター達へ。ドラマ「校閲ガール・河野悦子」で、意識向上の刺激をビシバシ受けよう!

by -
文章力を上げたい、ぬるま湯ウェブライター達へ。ドラマ「校閲ガール・河野悦子」で、意識向上の刺激をビシバシ受けよう!

僕は、ライターや編集者として、ウェブや雑誌など数々のメディアに関わってきましたが、フリーランスとして活動する頃までは、それらの仕事についてイマイチ理解出来ていませんでした。

業界の慣習を知らないまま、業界に飛び込んだ訳です。関係者方々、迷惑かけました……。

かつて、LIGブログ(*1)の編集長だった朽木誠一郎さんは、「ウェブメディアに携わる編集者やライターは、もっと文章に対して意識を高く持たないとダメだ」という気迫をビシバシと出しながら、文法や正しい表記などの特集記事を投下していました。

紙に比べてウェブの方がレベルが低いという訳ではありませんが、ウェブメディアは始めるのも書くのも敷居が低い分、ぬるま湯感があったのは否めません。そこに斬り込んだ朽木くんは立派だなぁ、と傍目ながら感銘を受けていました。彼の行動を見て、僕も背筋がピンと伸びました。

*1. LIG(りぐ) – IT業界で有名なベンチャー企業 liginc.co.jp

本の著者は、実際に文章を書いた人とは限らない

さて、僕が後から知ったという業界の慣習についていくつか。

まずは、本の著者について。
本の著者って、その本を書いた人のことだと思いますよね。でも、そうとは限らないのです。

毎日ようにテレビに出演している芸能人が、忙しいスケジュールの合間に本を一冊執筆するというのは、よく考えたら難しいですよね。また、アメブロで改行だらけ絵文字たくさんのポップな文章を普段書いている有名人が、書籍だからといって急に丁寧な文章になるというのも不自然です。

そう、不自然なのです。

でも僕は、よく言えばピュア、悪く言えばアホ。本に記載されている著者が本を執筆していると思っていたのです。中にはご自身で書かれている方もいるでしょう。しかし、実際著者自身が書いているのは冒頭の「はじめに」の部分だけであったり、一文字も自分で書かない著者(?)もいるのです。

では、書かないのにどうして本ができるのか? それは、別にライターがいて、そのライターと著者が内容ついて話し合い、それをもとに文章を作っているからです。

書籍の最後のページに、編集者や編集協力の名前が書かれていることがあります。全てではありませんが、実際は著者ではなくその人が書いていることがあります。また、著者以外の名前は記載されていないのに他人が書いている場合もあり、それはゴーストライターとも呼ばれます。

同じ著作物でも、音楽の場合は歌手の名前だけでなく、作曲者・作詞者の名前も記載されています。長らく音楽業界にもいた僕にとっては、「こんなのあり!?」と仰天しました。

ライター、編集者、校正者、校閲者。文章に関わる人たち

他にも、原稿というのはライターが書いた文章を、編集者が読みやすく少し手直しする程度でメディアに掲載していると思っていました。

しかし、ライターと編集者以外に、校正(こうせい)者、校閲(こうえつ)者という立場の方もいたのです。

ライターは、その名のとおり文章を書く人ですよね。そして編集者はメディア側の人。企画を立てたり、こんな記事を書いて欲しいとライターに依頼する立場の人が編集者です。

そして、校正者・校閲者というのは、読者目線で徹底的に文章をチェックする人です。僕はこのあたり、未だあまり詳しくないので、わかっている範囲で……。

校正者とは、入稿された手書きの原稿用紙と仮印刷を突き合わせて、一字一句間違いがないかをチェックするという作業です。でも今はパソコンで文章を書くことがほとんどですので、あまりこういった作業はなく、誤字、脱字、文法的に誤っている部分を正す作業が主のようです。Microsoft Wordにも文法的に誤っている部分をチェックしてくれる校正機能がありますよね。

また校閲者とは、内容に矛盾点がないか、事実に相違ないかなど、内容についてチェックする人です。「バッファロー・ソルジャーを歌うボブ・マーリーが……」なんて文があったとして、同曲を本当に同アーティストが歌っているのかを調べます。

余談ですが、作家の酒井順子さん(1966年生まれ)が、TOKYO FMの番組「未来授業」で、校正・校閲者が間に入らないSNSについて語っていました。

文章を書く仕事って、必ず校正というものが入るんですね。

校正というのは、学校の校に正しいと書きますけれども、その文章が正しいかどうかとか、社会的にちょっと問題があることを書いていないかどうかとかを、印刷する前にチェックしてくれる訳ですよ。

で、赤字が入ったものを直して、初めて文章というのは印刷される訳です。

でも、ネットの社会では基本的に校正がない文章がダダ漏れ訳ですよね。ずっと校正が入った文書だけをを世に出してきた私のような者からすると、ネットに文章を書くなんて怖くてできないんですよ。

テーマ「SNSの誘惑」:未来授業 第3回 酒井順子 Vol.1088

【難問?常識?】これらの文章を読んで、あなたは間違いに気づけましたか?

さて、校正・校閲者は、ザッとこのような仕事(赤入れ)をしています。

161005_kouetsu-girl-oshigoto
画像参照元:日テレ

どうでしょう? 「そりゃそうだ」と思う方もいれば、「細けぇなぁ!」と嫌になった方もいるでしょう。

実はこれ、2016年度の秋ドラマ、日テレ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」のウェブサイトに掲載されているものです。おそらく多くの方が知らない職業「校閲者」を主役とういう、なんともチャレンジスピリット溢れるドラマが始まるのです!

 

独学でライターになった、会社でメディア運営の担当になった、ブロガーだけど正しい文章が書きたい……。「専門的にも学んだことがないけど、文章力をつけたい!」という方にとっては、勉強するきっかけがもらえる刺激的なドラマになるのではないでしょうか。

初回放送は、2010年10月5日(水)夜10時から。

僕も録画予約済みです。ぜひ、自分の文章に磨きをかけましょう!

  • 主演:石原さとみ
  • 原作:宮木あやこ
  • 脚本:中谷まゆみ、川﨑いづみ
  • 制作協力:光和インターナショナル

見逃した方はTVer(ティーバー)でチェック。1週間期間限定で無料公開されています。

 

■原作本は、Amazon Kindle 50%OFFセール中です(2016年10月5日現在)