日本の人口推移からみる、生き抜く方法。10年後20年後の未来対策。

日本の人口推移からみる、生き抜く方法。10年後20年後の未来対策。

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日本の人口推移からみる、生き抜く方法。10年後20年後の未来対策。

ROCKERS PARADISE 2011.2.9音楽業界にいる自分は、今、若者達の間で仕事をさせてもらっています。業界用語で、M1層(20-34歳男性)F1層(20-34歳女性)T層(13-19歳男女)といわれるマーケット層です。

そして、自分の年齢は38歳。
M1層を経験したばかりで、ちょうど良い位置からモノゴトを考えることが出来ます。

「自分たちの時代はこうだったので、こうすればモノが売れるだろう、喜んでもらえるだろう」と考えます。しかし、10年前と今とでは若者文化が違うので、自分たちと全く同じという訳には行かないだろう、とさらに考えます。そして、今の若者の趣味・思考・行動などもリサーチします。

…が、どうも世の中うまくまわっていない。「売れない」「人が来ない」といった言葉を、毎日のようにどこかで耳にします。

人口を考えていますか? 今、若者の数はかなり少ないです。

以下のグラフを見てください。これは経済産業省による、伝わるインフォグラフィックス「ツタグラ」プロジェクトからの表です。これは非常に見やすいのですが、それについては後述します。

日本の人口推移(2010年)

今の日本の人口分布です。
まず日本は1945年に第二次世界大戦(太平洋戦争・大東亜戦争)が終わり、戦地から多くの男が帰還し、1947年から1949年までのあいだにベビーブームが起こりました。この3年間に800万人以上もの赤ちゃんが生まれています。上のグラフ60-64歳世代、ここがいわゆる「団塊の世代」です。

戦後、日本は凄まじい勢いで復興と経済発展をとげ、戦時中の『産めや育てや』から、1〜3人の子供を持つ夫婦が増えました。核家族の時代です。

そして、先の「団塊の世代」が結婚する時代に入り、1970年代前半に第2次ベビーブームが起きました。いわゆる「団塊ジュニア」です。1973年生まれ、38歳である自分は、まさにそのど真ん中に位置します。

自分が小学生だった頃、進級の途中でクラスの数が5組から6組に増えました(大阪南部の岸和田市立大芝小学校。住宅建設ラッシュで転校生も多かったように思います)。高校・大学への進学時は、受験戦争といわれ、どのレベルの学校に入るにも高い競争率を突破する必要がありました。そのあとの世代は見直されて「ゆとり世代」といわれる、ゆとり教育の時代になる訳ですが、自分たちは何事も競争、競争の時代でした。

そしていよいよ、第3次ベビーブーム!となるはずだったのですが、全然ブームになっていません。第1次 、第2次の流れから考えれば、半分くらいしか生まれていないのです。

その前の時代、1990年代前半にバブルが崩壊しました。あらゆる企業でリストラが行われました。大手企業から中小、零細へ、沢山の連鎖倒産も起きました。そんな世の中に対しての不安から、安心して子育てできない時代になり、第3次ベビーブームは空振りに終わりました。少子高齢化という言葉をよく耳にしたのもこの頃です。

若者は少ない!しかし、オヤジは多い。

さぁどうしますか?
かつての考え方や常識が通用しにくくなっているのは、人口分布をみれば明らかです。多勢で少数派の若者に群がっても、はみ出してしまうのは必至。

不景気を考慮しなくても、事実として若者が少ないのです。
この状況は、しっかり理解しておかないといけません。

日本史史上、はじめての少子高齢化。

1000年に一度といわれた大地震「東日本大震災」。
しかし、これからニッポンが迎える時代は、歴史上かつてなかったものになりそうです。「日本の人口推移」グラフより、一部を見ながら考えてみます。


▲1950年代。キレイなピラミッド型です。戦後復興の時代です。お年寄りは貴重な存在でした。ちなみに、年金制度は1961年からはじまりました。

日本の人口推移(1980年)
▲1980年代。35歳以下が、人口の多くを占めています。経済もよくなって来ているし、未来は明るい!そう信じられていました。給料は毎年月給ベースで数万円上がるのがごく普通、35年の長期ローンで家を買うのも一般的でした。

日本の人口推移(1995年)
▲1995年。バブルが崩壊し、阪神淡路大震災もおきました。今に続く就職氷河期といわれる時代に入りました。出生率も落ち込み出しました。将来に対する不安感が日本をおおいはじめます。

日本の人口推移(2010年)
▲2010年。現代です。2005年、日本の総人口がはじめて減少しました。

日本の人口推移(2030年)
▲2030年。20年後の未来予測。団塊の世代が80歳代と高齢者になり、団塊ジュニアが定年間近の50歳代後半になります。出生数は下降をつづけ、年間50-60万人に激減。

日本の人口推移(2050年)
▲2050年。40年後の未来予測。戦後の1950年代と比べてください。キレイな逆ピラミッドになっています。日本人のほとんどが中年と高齢者のように見えてきます。

当面30年くらいは、中年と高齢者の割合が超多数!

もはやこれまで通りのやり方では、うまく行きません!
逃げても隠れても目をつぶっても、少子超高齢化はまぬがれないのです。将来的に少子化対策が成功し、すごく子供の数が増える時代が来るかもしれませんが、今の現役世代にはあまり関係ないでしょう。

では、どうするのか?

既成概念を壊して、柔軟な企画・発想を。

これからは「若者」「中年」「高齢者」が、もっと一緒になって行かないといけなくるはずです。世代という枠を一旦外して、日本人としてのリストラクチャリング(再構築)。

たとえば、「高齢者向けのサービスを」じゃなくて、「高齢者と一緒に新規事業を」など。

確実に訪れつつある少子高齢化時代。「学校の生徒が減るなぁ」「結婚するカップルが減るなぁ」なんて事などは、少し考えるだけでも色々浮かんできます。

学校は子供たちだけのものでしょうか?今でも年齢制限はありませんが、例えば大学の門戸をおおきく開き、一度社会にでた中高年が、ふたたび学びに来やすいように大学のシステムを変える。若者と中高年が混じって勉強や議論をするなんて、何かイノベーションが起きそうでワクワクすらして来ます。

また、結婚式は新婚さんだけのものでしょうか?例えば、結婚30周年を迎えた夫婦を、家族や友人がふたりを祝うことができるパーティーを提案するなど、結婚披露という枠をはずした夫婦の企画を考えれば新たな市場が開拓できそうです。

少子超高齢化時代は前例がないので、未来予測は難しいです。しかし、その確実に訪れるこれからの時代を理解し、受け入れ、そのうえで行動するのはとても重要です。

日本の総人口は減少、しかし地球上に人は増え続けている。

2010年、日本の出生率は1.39人。単純に、夫婦2人が2人の子供をつくれば、総人口はキープ。死亡率の低い日本では出生率2.07人で、人口が維持されるといわれています。

しかし、全世界の平均出生率は2.56人。世界の人口は増えているのです。2011年10月31日、世界の総人口が70億人に達して大々的なニュースにもなったのも記憶にあたらしいところです。

今から50年前、1961年の世界の総人口は30億人でした。たった50年で、倍以上に人口が大爆発したのです。今世紀中に100億人を突破するといわれ、今、食糧難、資源難などが懸念されています。

世界的には人口が増え、そんな中、日本は減って来ているという特殊な流れです。

今後、より国境の壁は低くなり、世界のグローバル化は加速して行くでしょう。これからは、地球規模、国規模、地域規模、マクロとミクロの視点を駆使し、世の中をとらえて行かないといけません。Google Mapの拡大縮小スライドバーのようにグリグリと。

人口増加に悩む地球、人口減少に悩む日本。未来の為に、今を生きる自分たちは何をすべきか?また、何をしないと安心して暮らしてゆけないのか。これからを生き抜くために、人口問題は欠かせない重要な要素です。

めちゃくちゃわかりやすい、伝えるグラフ「ツタグラ」。

最後になりましたが、今回この記事を書くきっかけになった「日本の人口推移」グラフ。これは、経済産業省が「情報知識のゆくえは、伝え方次第。デザインの力を借りて、みんなで未来を考える」をテーマに行っている「ツタグラ」企画の中で、話題になっているひとつのグラフです。

ぜひ実際に見てください。Flashを使わないグラフィカルなサイトの作り方も話題になりました。iPhoneやiPadでは、よりスムーズに見れます。

ツタグラ 伝わるINFOGRAPHICS

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<最後にひとこと>
グラフに感動し、飲みながら夜中一気に書きました。まとまり無いかもしれませんが、ここまで読んで頂いた方に感謝いたします。総括的に「パワーの源は子供の数なのかなぁ」と思います。日本政府にはぜひ『最低2人以上産もうキャンペーン!』を展開してもらいたいもんです。子だくさんの家族が生活しやすい国づくり。

少子高齢化が続いたあとは、人口がもの凄く少ないニッポンが待っています。そもそも人がいない国に、今のような住みやすい街や、国際社会での強さを維持する事なんてできないですもんね。