がんは特別ではない!2人に1人はかかる。雑誌プレジデントが「がん治療」を解明。

がんは特別ではない!2人に1人はかかる。雑誌プレジデントが「がん治療」を解明。

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がんは特別ではない!2人に1人はかかる。雑誌プレジデントが「がん治療」を解明。

PRESIDENT 2013年6.17号「がん」解明、9つの真実ビジネス雑誌「プレジデント」最新号(2013.7.17号)の特集は『がん』です。治療法を中心に、がんに関する情報が数十ページに渡り、大きく掲載されています。

特集冒頭によれば、『日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで亡くなっている』との事。むしろ、自分はがんになる、と覚悟し準備しておいた方がよい程の割合です。

ちょうど先日テレビで、NHKスペシャル「病の起源第1集がん ~人類進化が生んだ病~」や、Eテレ「オトナへのトビラTV “がん”って知ってる?」という番組を見ました。

がんは、細胞分裂のコピーミスで生まれ、健康な人でも何個も体内で作られている。ただ、免疫によってその失敗作(細胞)は排除されるんだけど、それが排除されずにそのまま細胞分裂を続け、段々と大きくなってくると、癌と呼ばれる悪性腫瘍になると言う事です。江戸時代は癌ではなく岩と呼ばれていたようです。これはマンガ「JIN-仁-」で知りました。

がんは細胞。そんな基礎知識程度しか無かったのですが、雑誌「プレジデント」で、最新のがんに関する情報を幅広く知る事が出来ました。

超先端医療から、がん別の治療法・医療費、全国名医のいる病院、克服した人の人生記録まで。

PRESIDENT (プレジデント) 2013年 6/17号 「がん」解明、9つの真実

  • 世界をリード! 最新「日本の超・先端医療」全ガイド
  • 病名別、専門医が選んだ「体にやさしい」治療法(肺がん、胃がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん)
  • 症状別、医者が治療を断固拒否するケース30
  • ここが最高峰!「名医のいる病院」全国205
  • いざというとき、ジタバタしない心の整え方(入院・休業・退社の判断、療養後の転職など)
  • がん克服、長生きしている人の人生記録(ジャーナリスト鳥越俊太郎さん、楽天銀行取締役 関原健夫さん、前宮城県知事 浅野史郎さん、作家 ますい志保さん)
  • 誰でも・簡単・すぐできる「免疫力アップ」6つの法
  • 安心を買う「がん保険」の賢い選び方
  • 近藤 誠「もしも医者から、末期がんと言われたら」

プレジデントを読んでわかったこと。

PRESIDENT (プレジデント) 2013年 6/17号 「がん」解明、9つの真実

<最新治療>
わかった事は、がん治療に関する研究は日進月歩で進んでいるということ。『三大療法』と言われる外科手術、抗がん剤治療、放射線療法をとっても常に進歩していて、例えば、がんの動きを追尾して放射線を集中攻撃できる放射線治療や、人間の手首の動きを超えたロボット手術なども開発されている。

<治療費>
また治療費に関しては、治療開始の初年度は200〜300万円掛かるが、『自己負担率3割』『高額医療費制度適応』といった国民健康保険を適応すれば、30〜50万円で済むという事。ただし、カツラや差額ベッド代、通院費など保険適応外で掛かる費用もあるので、がんに備えては100万円は蓄えておきたい、と言う事がわかった。

仕事を休む事によって収入が減る、自営業、職人、アーティスト、フリーランス等の場合は注意。長期治療に備える事が出来るよう、がん保険にも加入しておきたい。がん保険にも色々な種類があり、通院治療でも受け取れるもの、一時金が受け取れるもの、がんになってからでも入れる再発に備える保険など、自分に適した保険が選べる。

<がんは戦争!>
がんは治療というより戦争、という萬田緑平医師の説明がわかりやすかったです。

・【国王】は患者さん
・【国土】はカラダ
・【国民】は内蔵や血液などの器官
・【将軍】が医者
・【武器】が手術や薬

もちろん【敵】は「がん」。国土を侵略して来る敵を倒し、元の平和な状態に戻すと【勝利】という訳です。ただし、敵が圧倒的に強く、国土は荒れ果て、国民がどんどん死んで行くなど犠牲が増大した時は、負けを認めずに戦い続けるよりも【降伏】しないと行けないんだそうです。

具体的には、治療の効果より、苦痛が上回ったら撤退した方がいい、と萬田先生は言います。それは諦めではなく、自分らしく生きるために。

<ネットの情報は鵜呑みにしない>
がんと診断されれば「○○がん 治療法 完治」などど検索すると思いますが、それらの情報は玉石混合で大変危険との事。ある程度基本知識は知っておく方が良いですが、治療法に関しては専門家である医師に相談する方が良さそうです。

その際、「相談にのってくれない」「説明が不足」「患者と向き合ってくれない」「医師は信頼出来るけど、他に治療法があるのではないか?」など不安があれば、セカンド・オピニオンを申し出ると良いそうです。主治医に申請し、これまでの検査結果などを用意してもらい、それを持って別の病院へアドバイスをもらいに行きます。これは保険適応外との事で、3万円ほど掛かるそうです。

病院(医師)によって得意な専門がんがあって、雑誌プレジデントでは「名医がいる病院」としてがんの種類別に全国205の医師が掲載されていました。

<結局、睡眠、運動、食事は大切>
カラダが健康に保てているのは、免疫力があるからだそうです。免疫力を高めるには、やっぱり睡眠、運動、食事が大切。

がんとの全面戦争に備えて貯金を蓄えておくよりも、何より病気にならないように免疫力、病気と戦うために免疫力、のようです。しっかりと睡眠時間をとり、カラダをあたためる食事を心掛けると効果的との事。


日本製放射線治療機器の開発は、日本は世界トップレベル。

日本経済新聞 2013年6月5日朝刊余談ですが、今日6月5日朝刊の日本経済新聞の一面が「日立や三菱重、最新鋭がん治療装置で世界開拓 政府、開発や販売後押し」という記事でした。

日本の医療機器は、輸出より輸入が多く、世界で強いのは内視鏡など一部の製品。しかし、近年日本のメーカーが開発している放射線治療の機器の性能が欧米勢より先行しており、それを世界で普及させる為に、政府も後押しする、というニュースです。

肺や肝臓など呼吸や脈で動くがん細胞にも照射することができたり、これまで難しかった6cm以上の大きながんも治療できるようです。

日本は、高度な医療を持っている上に、国民皆保険や高額医療費制度のおかげで、皆が手厚い治療を受けられます。がんと戦う、というのは大変な事態ですが、日本で闘病できるのは不幸中の幸いなのかもしれません。

もしがんになったら……「信頼して戦える環境が大切」。

『余命半年』『5年後生存率10%』『がん転移5回』…。雑誌「プレジデント」には、気力を保てなくなりそうな状況でも、がんを克服し、長生きされている方の体験談もいくつか掲載されていました。それらに共通する事は「信じること」。突然のがん告知にショックを受けるも、それを立ち向かうポジティブな気持ちが彼ら彼女らの生命力を高めているように感じました。

自分ががんになったら。家族や仲間ががんになったら。「信頼して戦える環境が大切なんだ」と、本誌を通じ感じました。日本人の2人に1人。決して他人事ではありません。